ここは平和なアロランディア学園。
通称、アロ学。






Love Paradise 00







「はーい!今から学園内に入った奴等は全員遅刻なんで入る前にあたしの前にこーい!!来ない奴には恐ろしい罰ゲームが待っておりまーす!」
門の前でメガホンを使って喋る少女の声が学園中に響き渡る。
少女の声が響き渡ると同時に生徒は一斉にスピードを上げ走り出す。

「はーい、そこの男子生徒三人組!逃げようとしなーい!地の果てまで追いかけるんでそれでもよかったらどうぞお逃げになってくださーい!」

それと共に学園中が恐怖に震え上がる。

「よーし。今日の遅刻者は四人と逃げた三人と。最近は遅刻者が減ってくれて楽だわ〜」

ファイルとペンを手に持ち紙に何かを書き始める。

「今日の遅刻者全員、減点マイナス20点。文句ある奴いる?」

誰一人文句を言わなかった。
たった1分遅刻しただけで減点。
それでも誰一人として少女に文句を言わなかった。

「よーし、文句はないのね。じゃ、今日はオマケで20点マイナスじゃなくて10点にしといてあげる。じゃ、授業頑張ってきてね」
「おい、。逃げた奴等捕まえてきてやったぜ」
「逃げ足は速かったけどすぐに捕まえれたよ」

紫の髪をした制服のボタンを開けた少年と茶色い髪をしキッチリとボタンを閉めた少年が先ほど逃げた男子生徒三人を連れてきた。

「お疲れ〜さってと…君達には罰ゲーム受けてもらおうかな?」
「あーこりゃ気の毒だな…」
「忠告通り逃げなかったら良かったのにね…」

手に持っていたファイルとペン、メガホンを地面に置く。
そして不適な笑みを浮かべる。

「まずは50点マイナス。で、罰ゲームだけど今日は特別に三択。だぁーいじょうぶ。死ぬようなことはないから」
「嘘付け…」
「死ぬよりつらいしね…さんの罰ゲーム…」
「何か言った?何なら二人とも罰ゲーム受ける?」
「「遠慮します」」

二人は見事なまでにハモる。

「じゃ、1!ふんどし姿で校内を五週。2!屋上で同姓の親友に愛の告白を30分間する。3つ!ソロイに告白。さ、どれ?」
「うっわー…残酷…」
「ソロイ様に告白って…相当命が危ないよね…」
「あ、そうそう。これだけは必ずしてもらわないといけないのがあった。あたしの忠告を聞かずに逃げようとした君達はあたしにこれから絶対服従してもらうから」

流石に3人の男子生徒も我慢の限界だ。
口より先に手が出て少女に殴りかかろうとする。

「…遅い!!」

ドゴッ!!!!バキッ!!!ボコッ!!!バキボキメキッ!!!!

生々しい音と男子生徒の痛々しい叫び声が学園中に響き渡る。

「ハッ!あたしに殴りかかろうとした罰よ!つーことでマイナス100点と罰ゲームは全部受けてもらうから♪」

ニッコリと可愛い笑顔でとても残酷な事を言う少女。 彼女がこのアロランディア学園の絶対権力を持つ生徒会長だ。

「この学園の規律を乱す奴は全員…あたしが根性叩き直してやるから!覚悟してろよ」

彼女に逆らい無事だった者は誰一人居ない…誰一人…