この星奏学院は普通科と音楽科がある共同校。
学園では数年に一度、コンクールが行われる。
そのコンクールの参加者は音楽科ばかり。
本来は音楽科じゃなく普通科の参加もあるのだが必然的に音楽科のみになる。
だから普通科の人にとっては関係のないものだと思ってる人も多い。
彼女もその一人だった。
しかし目の前には…






恋愛革命 00







「…………」
『お前、我輩が見えるのか!?』
「何だ…テメー」
『く、口が悪いぞ!もっと女らしさを出せないのか!?』
「…捻り潰すぞ…害虫が…!」

学園に住んでいると言われているファータと呼ばれる妖精がいた。

「で、お前はこの学園に住んでいるって言われてる妖精って奴ね」
『そうなのだ。我輩の名前はリリ。ファータと呼ばれる種族だ』
「あっそ。それじゃ、さよなら」
『ま、待つのだ!お前は何と言うのだ?』
「何で虫に言わないといけないのよ」
『だから虫ではないのだ!』
「一緒のようなもんじゃない。名前は。それじゃ、あたしはもう行くから」
『何か聞きたいことがあったら練習室に来るのだ!』



この出会いが彼女の運命を大きく変える。



「…あたしが…コンクールの参加者!?」